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薬木の森便り・沈丁花が咲きました
2020.02.20
春の香りといえば梅や桜、水仙、フリージアなどの花を連想することが多いですが、遠くまで漂う芳香力の強さでは、おそらく沈丁花が一番でしょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)という植物名は、日本でついた名称で、香木の沈香(ジンコウ)とスパイスの丁字(チョウジ)に似た香りがするところからきているそうです。
漢方薬としては瑞香花といい、花の部分を歯痛、咽喉痛、乳がん初期、神経痛などの薬にしました。民間療法としては歯痛や口内炎の際に使ったようです。
(内藤記念くすり博物館 野尻 佳与子)より引用